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短編集!クリスマス!クリスマス
第4章 写性
幸せな気だるさを帯びた朝…

クリスマスの朝…
ツリーの下に行きたいけど、二人の手に阻まれそれは叶わなかった。

「ねぇ…起きて…」

無理矢理二人の手を剥いでツリーに向かう。

朝日の中の白い電飾は何故か寂しそうで、灯りを切る。

そこには、私が用意したJBへのプレゼントしかなかった。

「「Saeおはよう、女神みたいで綺麗だけど、さすがに風邪引くだろ。ガウンを着て」」

裸のまま飛び出した私に、二人が後ろからガウンを掛けてくれた。

「おや、ボブ、今年はサンタクロースが来たみたいだよ。」

「Saeがまだ子供だからかな〜」

「でも、肝心なSaeのプレゼントを忘れていったみたいだ。」

「oh〜Sae〜可哀想に、俺がハグしてあげるよ。」

ジョンが大きな体を開き、腕の中にすっぽりとくるまれる。

「Sae〜サンタクロースに靴下用意した?」

ボブも後ろから抱き締めてくる。

「してない…」

「あ〜あ…だからだ。」

ジョンの黒い瞳が潤み、私より先に泣きそうな顔をしていた。

そのくせ体をグイグイ押し付けてくる。

先程から腰に硬いものが当たって痛いのだ。

「ジョン…痛い。」

「そう?」

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