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第5章 嵐

この日、俺は、仕事を午後からにしてもらい、レンタカーを借りて、佳奈の勤め先の家付近で佳奈を見張ってた。

いつも通り仕事を終わらせた佳奈は、その家を出て、自宅とは違う方向へと歩いて行った。

駅前の送迎レーンで、佳奈は、誰かを待っていた。

一台の車が、佳奈の目の前で停まった。土屋の車で、土屋本人が外に出て、笑顔の佳奈を車に入れていた。

「あいつ…」

そのまま車を降りて、殴りたかった。が、そのまま後をつけた。

郊外のラブホテルへと入ってくのを確かめて、俺は、そのまま家に帰った。