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第5章 その後

実和は、予定日前日に入院し、当日の9時35分に元気な男の子を産んだ。

手の指も足の指も、ちゃんと５本あったし、まだ見えない筈なのに、分娩室の灯りが眩しかったのか、手で目を隠した。

あれから、６年。

蒼太は、もう小学生になった。

「ほら、はーやーくー！おかーさーん！おとうさーん！」
「行くから。」
「転ぶって。」

毎年、病院で蒼太は、検査をするが、身体のすべてを検査し、全てが正常だった。

「おっきくなったな。」
「うん。パパもおっきくなった。」

¨最近、食べ過ぎて肥った。¨

「いいよ。次、生まれたら頑張って痩せるから！」
「だって！しーちゃん、パパそう言ってるよぉ！！」

実和は、二人目を妊娠し、今８ヶ月。こちらも、異常なし。