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サキュバスちゃんの純情《長編》
第5章 恋よ来い

「あかり?」
「んー、もー、ダメ」
「シャワー浴びようよ」
「やだ、まだここにいたい。動きたくないー」
翔吾くんは「困ったなぁ」と苦笑して、額にキスを落としてくれる。
「シャワー、二人で入ろ?」
「……お風呂、入ってもいい?」
「いいよ。ぬるめで沸かすね?」
「うん」
キスをしながら、翔吾くんが腰を引いて柔らかくなった陰茎を引き抜く。
抜いたあとも何度もキスをして、二人で笑い合う。
「あかり」
「ん?」
「好きだよ」
それだけ言って、翔吾くんは部屋の外へ向かった。
筋肉質なおしりが、かわいい。
……それにしても、セックスのあと男の人が全裸で歩き回るのは、なぜだろう。開放的な気分になるのだろうか。
翔吾くんも湯川先生も、本当に不思議。
ぐっしょりと濡れたショーツをベッドのわきから拾い上げて、私は頷く。
カバンに入れてて良かった、新しい下着!
私は一つ賢くなったのだ。

