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サキュバスちゃんの純情《長編》
第12章 性欲か生欲か

 根元まで咥えたり、筋の部分を舐め上げたりしながら、少しずつ翔吾くんの射精感を高めてあげる。フェラを褒められるのは嬉しい。気持ち良くなってくれるなら、もっと嬉しい。
 湯川先生は胸元に吸い付いて、チリと痛い赤い花を咲かせていく。先端を口に含まれると、また蜜が溢れてくる。

「ねえ、あかり」

 顔を上気させながら、翔吾くんが私を見下ろす。悪戯を思いついた、かのような顔が妙に色っぽい。

「後ろは使えないの?」
「んんっ!?」

 ……噛みつきそうになってしまった。危ない、危ない。
 何を言うのかと思えば、後ろ? 後ろって、後ろ?
 私は翔吾くんのものを咥えたまま、頭を左右に振る。「あっ」と色っぽい声が聞こえたけど、気にしない。
 無理です!!
 だって、そっちは精液が吸収できないもん!!

「無理?」
「うん」
「じゃあ、試してみようよ」

 何が「じゃあ」なのか、説明して! 今の会話のどこに「じゃあ」の部分があったの!?
 翔吾くんは三人ですることにやけに積極的になっているけど、穴という穴を全部使ってみたいとか言わないでよ!?

「後ろって、ここ?」
「ひゃあ!」

 湯川先生がいきなり私の体を引き寄せて、お尻のほうから手を伸ばし、話題に上がっている窪みを指で押した。途端にきゅうと中が締まって、先生が甘い息を零す。

「ちょっと、二人とも!」

 思わず咥えていた熱杭を口から取り出し、抗議の意味を込めて翔吾くんを睨みつけると、彼は悪びれることもなく笑う。

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