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おにいちゃん、おしえて。
第3章 おにいちゃんと、ふたりきり。
清花から香り立つ自分の家のシャンプーの匂いと、他の何かいい匂いが混じって、英司はまたもや、下半身の中心で愛を叫びそうになっていた。

もう限界だ……。

「ほら、おばちゃんと話せよ」

英司はぶっきらぼうな口調で、清花に子機を突きだすように渡し、清花を寝かせる予定の部屋へ歩いて行った。

清花はその後ろ姿を見送りながら、母ののんびりした声を聞いていた。
母の話では、温泉はとても楽しいということが伝わってきて、清香は自分も旅行に行けばよかったかなぁと心の中で思った。



……おにいちゃんが、冷たい。

私が近づくと、おにいちゃんは嫌な顔をする。

みかんも……嫌そうだったし……。
今の電話の受け渡しも、迷惑そうだった。

私が二晩も泊まるなんて、きっと迷惑なんだ。
なのに、おにいちゃんは優しいから、断れなかったんだ。

清花はとても悲しくなった。
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