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おにいちゃん、おしえて。
第5章 おにいちゃん、みて。
英司はスマホを置き、頭だけ起こして、ベッドの下でときどきゆらりと動く布団の膨らみを見ていた。

清花が今、彼女自身を慰めているのだと思うと、下腹の中心が硬さを増してくる。
耳を澄ますと、はぁはぁと乱れた息づかいも聞こえてくる気がする。

「……んっ……」

――ああ、また、可愛らしい声が。
布団の中で清花が小さな唇を噛み締めて、快感を堪えているのが目に浮かぶ。


英司は、むくりと起き上がった。
ギィッとベッドが軋む。

英司が動いた音が聞こえたらしい清花は、ピタリと動きを止め、ぷはっと布団から顔を出す。

うっすらと汗を掻いていて、乱れた髪で、顔を赤くしている姿は、さっき英司に縋ってきた時と同じ。

ベッドに腰掛ける英司から見下ろされている清花は、ますます顔を赤らめる。

「清花?」
英司が呼びかけても、反応がない。


「おにいちゃん……ごめんなさい」

……ばれちゃったのかなあ。
私が、パンツをいじってること。

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