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おにいちゃん、おしえて。
第7章 おにいちゃん、おしえて。
――やっぱり、私が…おもらししちゃったから、おにいちゃんいやになっちゃったのかなぁ…。

本日二度目の湯上がりとなる清花は、こたつのテーブルの真ん中に置いてある籠から、小ぶりのみかんを一つ取り出した。
さっきまでいた浴室で、憧れのおにいちゃんが、二度目の自慰に耽っていることも知らずに。

小栗家も毎年、大島家からダンボール箱でおすそ分けをいただいている。
清花は、この小ぶりで甘いみかんが毎年楽しみだった。
慣れた手つきで皮をむいて、ひと房口にする。

甘くて、ほんの少し酸っぱくて、上質な柑橘の香りが広がって。
英司とはじめてのキスも、この味がした。
これからみかんを食べる時は、きっと英司のことを思い出す。

キスってあんなに、舌入ってきちゃうんだな。
理子には彼氏がいるけど、今まであんなキスしてたの?
何も知らなかった……。

みかんでおにいちゃんと間接キス……と言って浮かれていた自分が恥ずかしくなるぐらい、英司とのキスは濃厚で、咥内を舐めつくされて。
キスしている最中は何も考えられなくなくなった。

おにいちゃんは、私のあそこにも、舌を入れて、奥まで、キスと同じようにしていて。
それは、とてもエッチで、いやらしくて……また、ああいう風にしてほしいと思ったら、体の中がキュンキュンする。

でも、さっきおもらししちゃったから、もうしてくれないかも。
おにいちゃんがお風呂からあがってきたら、もう一度ごめんなさいって言おう。
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