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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第5章 第5章 超巨乳少女現る!
「それで、お話っていうのは?」
「あ、はい…あの、太一さんはイズミさん達の水着の写真って…見ましたか?」

 水着、の部分が言いにくそうなハルナさん。

「はい、まあ一応マネージャーってことで現場にいましたし、宣伝用にブログに載せる写真ももらいましたし」
「あの…それって見せてもらうことって…出来ますか?」
「え、ああ、いいですよ。ちょっと待って下さいね」

 僕は自分のノートパソコンを起動させて、こないだの撮影でもらった写真のフォルダを開きハルナさんの方へ画面を向ける。

「はぅ…」

 何やら意味不明な声を漏らしながらハルナさんは一枚一枚写真に目を通していく。
 その度に「きゃぅ」だの「ふぅ」だの七色の吐息がハルナさんの口から漏れ出る。
 口元に握った手を添え、目をいっぱいに見開きながらも写真を見る手は止まらなかった。

 全くこの人は見た目も仕草も声も甘い。甘々だ。
 ほわん、とした雰囲気といい普段のハルナさんは生クリームを連想させる。

 白くてフワフワで甘くて美味しい生クリーム。

 しばらく時間をかけ、そして多分無意識に麦茶を三回飲み干してハルナさんはすべての写真を見た。
 その頃には顔も真っ赤になってて、この生クリーム溶けちゃうんじゃないかと無意味な心配をしてしまった。

「どうですか?」
「はぅ…あの、恥ずかしい、でしゅ」

 ドキドキしている心臓をなだめるように胸に手を重ねてハルナさんはちょっと噛みながら答える。
 
 そんなに刺激的だったかな?

 雪見だいふくみたいな頬を真っ赤に紅潮させながらハルナさんは目を伏せた。

「私も、こんな写真…うぅ…」
「あ、あのハルナさん?」

 嫌な予感、嫌な予感。
 とてつもなく困ったことになりそうな嫌な予感。

「…はい?」
「もしかして…水着NGっすか?」

 目にうっすらと涙まで溜めてハルナさんは頷いた。
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