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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第5章 第5章 超巨乳少女現る!
 ハルナさんと僕は同い年。ヴォーカルのシーカさんが僕らの一つ上。イズミさんとカエさんはもう少しお姉さんだ。

 『パンツァーカイル』は今年の春で結成一周年と聞いている。「CD千枚手売り企画」と同時に二年目の活動が始まった。

 結成からの一年、ハルナさんだけが学生だった。
 平日には学校があるし、土日と言えどテスト前なんかには活動の時間を限られただろう。

 ずっと不思議に思っていた。

 『パンツァーカイル』よりもレベルの低いバンドが『パンツァーカイル』よりも人気があったり有名だったり、活動の幅が広かったりするのを。

 その理由がこれだった。

 確かにこの一年、フルで活動は出来なかっただろう。
 でもその分、練習や曲作りにかける時間は多かったはずだ。

 僕はもう彼女達を多少の色眼鏡を通してしか見れなくなってるけど、それでもバンドとしてのクオリティーも楽曲の良さも、ついでに言えばメンバーのルックスも他のバンドに決して引けは取っていないはずだ。

 そして、それが事実であればあるほど彼女達にもどかしさがあっただろう。

 自分達よりもレベルの低いバンドが自分達よりも売れている、ということに。

「みんな口には出さないけど、きっとそんなふうに思ってると思うんです」

 体を震わせながらもハルナさんは言葉を止めない。
 大人しそうに見えて芯がしっかりしてる。このあたり「突撃陣形」の意味を持つ『パンツァーカイル』のメンバーとしてふさわしいのかもしれない。
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