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蝶が舞う時
第7章 発端
菜摘が学生服姿で店先に立っていた…

そこへ一台の黒塗りの車が止まった…

車の中から男が降り、菜摘に手招きする…

男の顔は暗くて判らない…

菜摘はキャリ―を引きながら男の元に近づき、ドアを開けて車に乗り込む…

「菜摘! 何処に行くんだ…菜摘!」

菜摘は窓から俺をじっと見つめる…

「菜摘! 菜摘!」

車が動き出しても菜摘は俺を見つめる…

「菜摘…菜摘!何処に行くんだ…菜摘!」





おじさん……おじさん……

ぼんやりと菜摘の声が響く

「おじさん、おじさん、」

菜摘の不安げな顔が目の前にあった。

「おじさん、大丈夫?」

「菜摘、菜摘って叫んでたよ、何か夢でも観たの?」

俺は何も答えず力いっぱい菜摘を抱きしめた。

「お、おじさん苦しいよ…」

「あ、ああ、ゴメン」

俺が手を緩めると菜摘はまた俺の顔を覗きこみ、

「菜摘の夢でも観たの?」

「ああ…菜摘が別の男の人の車に乗って行ってしまった…」

菜摘は俺の唇に自分の唇を重ねてから

「おじさん、菜摘は何処にも行かない。菜摘とおじさんは一つだからね。」

「菜摘、もし菜摘がおじさんから離れたとしても、おじさんはそれでもいいと思っている。」

「ダメ! おじさんは菜摘の大切な人、大好きな人、菜摘と繋がって一つになる唯一の人、菜摘の唯一の恋人。」

「だから菜摘は絶対おじさんから離れたりしないよ!」

「おじさん判ったの?」

「ああ…判った。」

「じゃあ…約束して! 今後はそんなこと言わないって!」

「ああ…約束する」

菜摘は力一杯俺に抱きついた。
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