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第5章 若いな、お前

『いつまでも甘えてられないから』


買い出しの途中
何度も何度も
真琴のそのセリフが
頭をよぎった


誕生日までは
甘えて
居させてもらったけど


もう

甘えられない


だから



もう帰るって…意味



だよな



はぁ…



好きなだけ
居てもいいって
言ったのに


俺は
フリーだって
話したのに


帰っちまうのかよ…


ずっと
甘えてればいいのに。

もう

アパートなんか
引き払っちまえば
いいのに。



せっかくの
真琴の誕生日なのに

今日は

真琴に
手を出さない現実を
叩きつけられ

もう明日にでも
帰ってしまうんじゃないかという不安で
気分は最低なまま

俺は
ケーキ屋へ入った