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君を好きにならない
第14章 好きの意味
「向井さん・・」


「ん?」


「さっきは…すみませんでした」


「気をつけろよ?
マサシはずっとあそこに
住んでるんだ。
あんなの周りに聞こえたら
迷惑だろ?」


「あ、あ…はい。
気を付けます。
けど、あのー…
そっちじゃなくて…」


あぁ、そっちな。

真琴は
俺に抱きついたことを
言ってるんだろう

もちろん俺だって
そのことは気になってる

てゆーか
むしろそっちが気になって仕方ねぇ

でも
怖くて聞けないんだ

お前が口走った言葉の意味が
俺の想像通りの意味なのかどうか
確信がもてないから


「そっちな」


「はい。
怒って・・ますよね?」


「怒っては…ねぇ」


「ほんと?」


その言葉を聞いて
真琴が顔を上げ
俺を見つめた


「あぁ
怒ったりしてねぇよ」


「よかった…」


ホッとした真琴の顔を見るのは
久しぶりだった

マサシの家から
ずっと一緒にはいるが
なんとなく
お互いまともには顔を見られなくて
今、やっと真琴と俺は
見つめあっていた


あぁ・・真琴だ

お前のその
心丸出しの表情が好きで

天然なお前が
たまらなく好きで

スネるところも
甘えるところも
ぶっきらぼうなところも

全部・・好きだ


だめだ
やっぱり聞かないと
気がすまない

真琴を目の前にして
真琴への想いが溢れ出し
俺は我慢できなくなってしまった


「真琴」


「…はい」


「……」


あの言葉の意味を
教えてくれ
そう言えばいい


「向井…さん?」


それなのに
口から出た言葉は


「お前に…
ずっと会いたかった」


違う!そうじゃない

いや
そうだけど
今はそれじゃねぇ!


「あ、いや
変な風に取らないでくれ。
仕事が気になってて
会いたかったって意味で」


急いで取り繕ろうつもりが
うまくいかず
しどろもどろで焦ってると
真琴が真剣な目で
俺を見つめた


「ほんとに?」


「え?」


「ほんとに僕に
会いたかった?」


「あ、あぁ・・」


すると真琴は
突然泣きそうな顔をして
呟いた


「…よかった…もう
見捨てられたと思ってたから…」


「ま、真琴?」


それから
真琴の瞳は一気に潤みはじめ
あっという間に涙が
溢れそうになっていた

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