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君を好きにならない
第15章 どっちなんだよ

《Side 向井》


「んっ…」


真琴に突然せがまれたキスが
本気になって
真琴の吐息が熱くなると

俺まで熱くなって

ヤバい


「向井さん…」


ヤバくても
やめられないでいると
真琴が俺の名前を呼び

今度は真琴が
俺を攻めはじめた


真琴が背筋をのばして
俺を抱きしめ
舌を絡めるてくると
俺は顎を上げなきゃ
キスできなくて

真琴に
抱きしめられながら
されるキスは

まるで


女になったみたいで…


「…っ…ぁ…」


恥ずかしい


何がっついてんだよ
真琴…
何、攻めとか
やってんだよ


もう

まずいって…


そう思った時


真琴が唇をはなし
音をたてて
唾液を飲み込んだ


「…はぁ…気持ちいい」


そう言いながら
溶けそうな顔をする真琴が
噛みつきたくなるほど
愛おしい


「俺もだ」


「ほんと?」


「あぁ」


「向井さん・・」


「ん?」


「好き?」


「どうしたんだよ」


「気になる」


「お前が好きすぎて
困ってるくらいだ」


「・・よかった」


お前も好きって言ってくれよ
気になるんだ


「僕・・ちょっとヤバイ」


真琴は
股間に手を当てて
照れて笑った


・・俺もだ

キスだけで
それ以上できないまま

しかもお前は
ずっとここにいるから
ひとりでもやれなくて

そりゃ…ヤバくなるよな


やりてーよ


「俺に、何か
して欲しいことあるか?」


言ってくれ

触って欲しいって
言ってくれよ

直接触れて
喘ぐお前が見たいんだ

できれば
舌で舐められる感覚を
味合わせてやりたい


嫌じゃ・・ないなら



「ううん・・」



「・・・」



「・・大丈夫」






・・・・そうか

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