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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!

どんな顔して
言ってんのか

本当は
猛烈に興味があった


けど


俺は
マサシに目を向けず
残りが少なくなってきた
グラスに視線を落としたまま

マサシが
俺の方に少し身体の向きを変えたのを
左肩で感じた


「俺に?」


「はい」


「俺はお前とは
できねーつったろ?」


「……わかってます」


わかってんのに
なんで来んだよ


しかも……今夜


「話し相手もいねーのか?
そもそも話し相手くらい
ゲイじゃなくてもいいだろ
俺は
もしもし相談室じゃねーぞ」


「……」


マサシからの返事はない

ひでーし
冷てーこと言ってるのは
わかってるよ

こんな若くて
誰にも言えなくて
カミングアウトできねーで
一人で悩みまくって
仲間もいなくて

友達がいても
どこか孤独で

それで勇気を出して
こーゆーとこに
来たんだろう


いつもなら

自分の辛い過去を思い出すような
そんな若いやつには
優しくしてやんねーとって
思うんだけどな


なんか
モヤモヤすんだ


お前に


近づくことが
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