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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!

風呂場を指差すと
真琴は
ちょこんと頭を下げて
若干ふらふらと歩き出す


なんも食ってねーからなぁ
おかゆなんかじゃ足りねーかな…


あ、やべー
時間がねぇ


「真琴!
俺はもう仕事行くからな!
何かあったら電話しろよ!」


姿の見えなくなった真琴に
声をかけると
「分かりましたー」って
弱々しい声が返ってきた


心配だが
仕方ない


とにかく
早く帰ってこれるよう
猛スピードで仕事するしかねぇな

そう思いながら
カバンと鍵を持ち
俺は玄関へと急いだ

と、その時


「わぁーーー!」


風呂場から
真琴の叫ぶ声が聞こえた


な、なんだなんだ?!


俺はすぐに振り返って
風呂場へと向かった


まさか
風呂場で倒れたんじゃ…


「真琴?どーした?!」


急いで
カバンと鍵を床に置くと
俺は風呂のドアに手をかけて
一気にドアを開けようとした

けど


待てよ

とりあえず……落ち着け、俺。



真琴は裸だ。
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