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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!


なんなんだよ

懐いてるようなこと言っておいて
急に放置とか

ツンデレか?


猫か?


フッ…(笑)


まるで
ペットみてーだな


そんなことを考えながら
俺は台所へと移動し
流しをチェックした


あんにゃろー
カップ麺しか
食ってねーのか…


「飯出来たら声かけるから
休憩しろよー」


真琴にそう声をかけ
俺は久しぶりに
シンクの下から
土鍋を取り出した


あいつ…鍋好きだったんだよな…


土鍋を見ると
急に色んなことを思い出し
俺はふと
あいつがいつも座ってた場所に
目を向けた


そこには
夢中でペンを走らせてる
真琴が居る


そう

もうあの頃には
戻れねぇ


もう

俺たちには
違う時間が流れてるんだ


今日は
ココに真琴が居るだろ?


明日はどーか
わかんねーけど
今日は真琴がいるじゃねーか



こうやって


少しずつ
あいつを忘れていくんだろうな…



土鍋を出したのは

あいつが
居なくなってから
今日が初めてだった
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