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君を好きにならない
第3章 誘ってんのか?

あ~…


なんだろうな


この
落ち着く感じ…


俺は
ジンのロックに舌をつけながら
真琴の寝顔を見つめた


あいつも
よくココで眠ってたっけな

仕事に疲れ果てて
このソファで・・・。


俺は
そっと真琴の髪に触れ
そしてまた
ジンを口にした



プロットに目を通す間に
真琴を風呂に入らせ
次に風呂に入った俺が
リビングに戻った時にはもう
真琴は布団に足を突っ込んだまま
眠りに落ちていた

仕方ねぇか

ずっとやってたんだろうな
真琴の目、真っ赤だったもんな


「・・ん・・・」


体制がキツイのか
ソファにもたれながら寝ている真琴が
居心地悪そうに眉をひそめた


「マコト…」


「……」


起こさない程度に声をかけ
眠りが深いことを確認する

そして

真琴の肩に触れ

ゆっくりと
自分の方へと
真琴の身体を近づけると

真琴は
脱力したまま
俺の肩に頭を預けた


あいつにも
こんなことしてたな…俺(苦笑)


真琴の方に顔を向けると
真琴の髪に頰が触れ
その心地よさに溜息が漏れる


あぁ…


こいつの無防備な口に
舌をねじ込みたい


そんなことを思いながら
俺はゆっくりと手を伸ばして
パソコンを閉じた



この状況で
真琴が書いた『店長とバイト』の
濡れ場を読む気には
なれねーもんな
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