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君を好きにならない
第4章 触ってみてもらえますか?

「じゃあマジで今日中に
ごっこやっとかないと・・」


真琴は
俺の書いたマル印の部分に
目をやりながら
ブツブツと独り言をはじめた


ずっといれば
いつでも付き合ってやるぜ

と、言えたら
どんなにいいだろう・・


「向井さん
とりあえずこのシーンから
お願いします」


「ん?
あーここな。
だよなやっぱ。
ここはあれだ、先輩がはじめて接近するとこだから
重要なんだ。
重要なんだけど・・」


「そうなんです!
重要なんだけど
コイツはまだ気づいちゃだめで」


「そうそうそう」


「じゃあ・・・
とりあえず僕のそばに
立ってもらえますか?」


「お、おう、そうだな」


「どこまでやられたら
いくらノンケでも
あれ?って思うか知りたいんで
ちょっとずつ近寄って下さい」


「な、なるほどな。
あ、ちょっと待ってろ」


なんか緊張する。


その緊張を逃がしたくて
俺はガムを口に入れて
真琴の近くに立った


すると真琴は
ちょっと目じりを下げて笑う


「なんだよ」


「こーゆー時
向井さんガム噛むよな~って思って(笑)」


「は?」


「なんか
向井さん怖い時もあるけど
そーゆうとこ
かわいいなーって」











かわいい?




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