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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①
***
夕食はバイキング。
「ヒロちゃんお待たせ、あれ鏡也君は?」
「おっせ~よ、鏡也はすぐ来るから待ってな」

そうなの?──お部屋に忘れ物かな?
鏡也君とヒロちゃんは待ちきれなくて先に行ったからいると思ったんだけど…

「遅いからもう飲んじゃったぞ」

「うんどうぞ。どうぞ」
温泉入った後は早く飲みたいもんね!

大っきなお風呂が気持ちよくてつい長くなっちゃったから……ごめんね。

ブレスレットは気になるけど、鏡也君が…気にするなって言ってくれたから心が軽くなった。

私が沈んでたらみんなが楽しめない、今日はもう忘れよう!

「料理取りに行くわよ」
バイキングの料理をテーブルに並べて…
いつでも食べれるのに鏡也君はまだ来ない

「ねぇヒロちゃん…鏡也君「悪い!遅くなった」
あっ来た、どこいってたの?

「葉瑠…眼、瞑って」え……なんで?。
「いいから早く」

まさかキスするんじゃないでしょうね。
洋子さん達の前でそれはないと思うけど、でも鏡也君だもん…やりかねない。

なんか怖いけど仕方なく眼を瞑った。


───え?なに──

「………鏡也君…?」
「眼、開けていいよ」パッ──なんで?これ……
私の腕に無くしたはずのブレスレット。

「届いてたよ落とし物だって」

「先にフロントに聞けば探さなくても良かったかもな、クスッ」
ジワッ……うそっ!グスッ………

ずいぶん前にフロントに届けられてんだって。

鏡也君…聞きに行ってくれたんだ─

「良かったじゃない葉瑠ちゃん」うんうん。

あんなに探し回ったのに、誰かが先に拾ってくれたんだ…… 良かった。

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