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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①
───///
「まだ洋子さんに話があったのに……」
強引に連れ出したから葉瑠は名残惜しそうだ

何を言いたかったの?──

「お部屋のお風呂は1人で入っちゃダメ♪って」

クスッ、いいよ…そこはもう2人に任せようぜ。
「そお?」そう。

あっそうだ今日は中庭で縁日をやってるはず、連れてってやろう─きっと喜ぶぞ。

.:*:・'°☆
「キャハ…屋台があるよ♪」
小さな屋台がいくつか並んでまるでミニ縁日。
綿菓子や射的まで……日替わりでいろんなイベントをやるらしい!

食事を終えた家族連れやカップルが大勢いる。
「いいね~♪」

キャラクターのお面まで売ってて…規模は小さいけど結構本格的な縁日だ。

〝ウェ~ン…あれ、かってぇ〟
〝だ~め〟
お面が欲しくって子供が泣いてるけど。
母親はダメだって!

「うちの弟もね?欲しい物があると買ってもらえるまで泣いてたよ」
カズがあんまり泣くからそのうちお父さんが諦めて買っちゃうの。それで大人しくさせられてたよ。

あ~俺も…お祭り行くと絶対買ってたな。

「葉瑠も欲しい?買ってやろうか」
「……欲しいけど♪ちょっと恥ずかしいよぉ」

ヒュ~ド~ン……パラパラパラ~
「あっ花火!」

ヒュ~ヒュ~ゥゥ~ド~ン、パラパラハパラ

そうだ忘れてた花火の事。
「葉瑠プールの方だ行ってみよう」うん。

「ハアハア……鏡也君待って」

あっごめん。
酔ってる葉瑠を急かして気分が悪くなったら大変だ

「大丈夫かごめんな」
「眼が廻ってきちゃった……」

マジで?ごめん、じゃ部屋に戻るか。
部屋からでも花火は見えるから…

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