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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第10章 俺の大事な天然娘

鏡也君のお兄さんかぁ~似てるのかな?
やっぱり見たくて振り返ったけど─

あ~残念……見えなくなっちゃった!

「ねぇ鏡也君とお兄さんって似てるの?」
「どうだろな、俺は似てないと思うけど」

子供の頃はよく似てるって言われたらしいけど、
どんな人だろ?楽しみだな!

お母さんも綺麗な人だし、クスッ…
いったいどんな家族なんだろうね。

「奈緒美さんはさぁ…」えっナオミさん…?
「あっ!義姉さんの名前な…すげ~優しい人だから、きっと葉瑠とも仲良く出来るよ」

そうなの?それなら今日会いたかったな。


お兄さん夫婦は高校の同級生なんだって!
入学してすぐにお付き合いが始まって、それからずっと続いてたらしい。─

……って事はもしかして、初めて付き合った人と結婚してるって事?

凄い!そんな事あるんだ~

なんか素敵。

「兄貴と奈緒美さんが付き合いだした時は、俺まだ小学生でさ…なんつ~か…俺もマセてたから、奈緒美さんが家に来たら、気になっちゃって……」

──宿題なんていつもはしないくせに
〝にぃ~ちゃん教えて!〟
口実作って兄貴の部屋に行くと奈緒美さんが教えてくれるんだよ。

でさ、奈緒美さんがまたいい匂いするんだよ…
俺ずっと匂いばっか嗅いでたなぁ

そんなんだから勉強教えてもらったって頭に入るわけね~よな──

「………///」
とにかく兄貴達を部屋で二人きりにしたくなくて邪魔ばっかしてたよ!アハハハ

「葉瑠、聞いてる?それでさぁ…」
「………」

よく喋りますね鏡也君!
聞いてないことまでペラペラと……

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