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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第2章 波乱のアルバイト

……キャー、やめてやめて!
「えっとおばさん急ぐから、鏡也君…早く行こ」

腕を引っ張って歩き出そうとしたのに…

「せっかく探してくれてるんだから……それより、葉瑠は俺に見せたくないみたいだな……」

「なんだかんだ言い訳して見せなかったし」

え?──ブンブン、そんなことないよ!
貰ったんだけど…どこにしまったか忘れちゃって


「お待たせ」はぁ~もうダメだ。

繋いた手を離し両手でチラシを拡げる。
「すみません、わざわ、ざ……」

あの鏡也君…

チラシを見る目がゆっくり私に向けられる。
アハハ─

「葉瑠─帰るよ。帰ってから話聞くから」

………はぃ。

おばさんまたね!
「え?あの…葉瑠ちゃん。おばさん何かマズいこと……」

ブンブン…ううんなんでもない!また明日。
鏡也君に腕を掴まれて来た道を戻る……

おばさんが気にしちゃう。
挨拶して帰ろうと振り返ったの─

「あ~でもご主人の方が葉瑠ちゃんにはお似合いよ、2人でモデルやればよかったのに」

「ほんとだよ、にいちゃんの方が男前だぞ」
…店の奥からおじさんまで…

「カッコいいし優しいって自慢ばかりよ、あなたの事が大好きなんだって葉瑠ちゃんは──」
やだおばさん。

「大事にしてやってね?
うちの嫁に欲しいくらいだわ」


すると鏡也君が…

「フッ……そうですね大事にします」
「行くよ」う、ん。

振り返ると…おばさんが私にVサイン。
ありがとうおばさん。おじさんも…


「あんな事言われたら怒れね~じゃん」

「だってほんとに大好きだから─」
「クスッ、知ってる」

ほんとだもん!!

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