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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第5章 改めましてのご挨拶

いつも鏡也君の腕に抱かれて眠ってるから癖になったのかな?

離した手をまた絡めて肩に凭れた。

ほろ酔いの鏡也君からお酒の匂い。
「酒臭い?」

フフッ、ちょっとね。

「はあ~」
「キャハッ」やだっ!
わざと私に息を吹き掛ける!

『コホッン』
「「…………!?」」

いっけない!!
大きな声で笑ったから…
どこからか大きな咳払いが聞こえた。

〝葉瑠─みんな寝てるんだから〟
鏡也君の指で口元を押さえられた。

コクコク…
そうだった。ごめん…静かにしなきゃ!

クスッ……
フフフッ……

〝静かにな〟うんうん。

それからは顔を寄せあってヒソヒソ話。

〝鏡也君…寝ないの?〟
〝ぅん、寝るけど─〟

私の両足を自分の脚に乗せて無料で借りたブランケットを掛けてくれた。

自然に鏡也君の手はひざ掛けの中へ…
私の脚を優しく撫でてくれる。

フフフッ
〝こんなんで寝れる?〟
〝ん~どうかな?〟

ほらっ、眼を瞑らなきゃ!寝て寝て。
鏡也君の眼を手で目隠し。

鏡也君は目隠しされたまま私を抱き寄せ唇を突き出してくる──

クスクス〝ちょっとやめて笑っちゃう〟

〝葉瑠──んっ!〟

キスしろって事?
私達の近くには誰も座ってないけど一応確認。

もうっ……チュッ…フフ

そしたら〝もっと〟って!

鏡也君はお酒をたくさん飲むと子供みたいに甘えてくる──

そんな鏡也君が堪らなく可愛くて私からバグ。
抱き付いてキスしちゃった。

クスッ、家じゃないのに顔をこんなにくっ付けちゃって─何やってんだろうね私達。

ギュッ─でもここまでね!

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