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第8章 ＃7

「あは…っ。ないよ、悩み事なんて」


本当は聞いて欲しい ──。

じゃないと、いつかこの想いに押し潰されそう……。


でも、言えない。



私の想いで、みんなとの関係を壊したくない ───。


「そか。一人で抱え込むなよ？俺は楓の味方だから」


圭吾が私の髪をくしゃっと撫でた。


「うん……。ありがとう」




圭吾 ──。

私ね、直輝が好きなの。


だけど……真帆のことが大事だから………。



みんなと一緒にいる時間が、大好きだから……。




嘘ついて、ごめんね ───。



私は心の中で呟いた。


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