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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第2章 帰国子女の新入社員



ちょっと細かくと思っちゃったから、設定に随分時間が掛かっちゃった。


何事も初期設定は大切、一般OSで出来る限りの設定をしていたら昼休み。


お昼は社食に行って見ようと思っていたから、端末をロックして、食堂へと向かった。



(わぁ…
広いし綺麗!)


かなり下層になるけど、1フロアーまるまる社食スペース…
休憩や喫茶も兼ねるって、事前説明はされていたけど、聞くと見るは大違い。


出来る限りのガラス張りで光を取り入れて、淡い木目色で落ち着いた雰囲気‥憩いスペースだもんね、リラクゼーションに力を入れているし……



 "ピッ"


このクラスター本社は、通行から社食の食券、そして端末ロックまで全て社員証1つで管理する仕組み。


何事も社員証1枚で済むのは楽、それだけ管理システムが優秀とも言うけど、今の私は一般社員だよ?



「あ‥美味しい…」


選んだのはサンドイッチとサラダとアイスコーヒー…
量が日本サイズだよぉ‥ずっとアメリカンサイズに泣かされた私には、物凄く有りがたく感じちゃう。



「倉原さん?」


「えっ、はい??」


また男性社員が1人…
今度は茶髪の明るそうな感じの人・・



「やっぱり当たり!
さっき見てたんだけど気付かなかった?」


「えっ‥と……」


「結城翔、これでも内部プログラミング担当、宜しく倉原さん」


「倉原美紀です、宜しくお願いします結城さん」


「固いなぁー」


自分のトレイをテーブルに置き、結城さんは私の向かい側に座った。



「・・先ほど高橋さんから口の聞き方って言われたので、年功序列かと…」


「まさか‥クラスター社は実力主義、で高橋の奴早々に何かやったのかぁ??」


「何‥‥って訳じゃ無いんですけど・・・」


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