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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥



「今回はハードも一緒にっていう受注だから、エンジニア部と合同なんだよなぁ‥
向こうのリーダーは倉原主任、エンジニア部の進行状況に合わせて、こっちも作業を進めるって訳なんだけど、メインプログラマーは俺と倉原さんで良い?」


「・・・・・」


「倉原さーん??」


「えっ!?」


私?
倉原主任って言っていたから、てっきり倉原父の方だと思ってた。



「うーん‥倉原主任と倉原さん、こうやって言うと、結構紛らわしいな」


「ま‥まあ、名字は一緒ですので‥」


これを言われたら、私的にはなんとも‥
元々が倉原だから、呼ばれたら反応はするよ、でも倉原父と私‥確かに混乱する。



「・・・・・
じゃあさ・・・倉ちゃん!!」


「・・・へっ!?」


「だってさ、倉原主任は上司だから変えられないし‥
だから、倉原さんの方を‥‥倉ちゃんで良いだろ、その方が可愛いしなぁ」


「・・・・・」


さ‥流石に倉ちゃんとは、呼ばれた事が無いかも‥
分かりやすくって理由なのは理解出来るよ、でも倉ちゃん・・・



「結城の言い分も一理ある‥
確かに倉原主任と倉原君は言いにくいんだ、倉ちゃんに乗るか‥‥」


「堀之内部長まで‥‥」


こうなったら止まらないのが、集団行動の悪いところ‥
倉ちゃんという愛称は、直ぐにシステム課全体に広まって、すっかり倉ちゃん呼びに‥‥


逆に言えば、みんな言いにくかったんだ‥
倉原といえば、向こうで固定しているから。



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