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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ



「んっっ‥‥」


約束・・・分かってる・・・だから抵抗しない・・・


持っていたアイスコーヒーのグラスを取られ、遠藤さんのキスが本気になる・・



「はぁ遠藤さん‥‥」


「美紀様の唇は‥柔らかいですね‥‥」


唇が合わさり、伸ばした舌が合わさり‥
激しくとも優しいキス、紀永ともオリバーさんとも違う、遠藤さんらしいキス・・・



「んっちゅっ‥」


私の方が遠藤さんの舌に吸い付けば、遠藤さんの舌が口内深くに入って来る。


遠藤さんと、こうしてキスをするのはもう何度目だろう?


早乙女邸内は流石にという、遠藤さんのお願いで、セキュリティーを切った会長室でキスする事が圧倒的多数。



「・・・美紀様・・・」


「あっ・・・」


私を呼ぶ、遠藤さんの甘い声‥
椅子から少し立ち上がった遠藤さんに抱き締められ、耳元で何時も"美紀様"と甘く囁く・・


その甘く‥そして切ない声に、逆らえないのは私の方‥
遠藤さんは、約束を守り抱き締めキス以上の事は絶対にしない‥‥



「あ・・遠藤‥‥さん」


「んっっ‥‥」


頬に触れられ、また唇が重なる‥
舌先で唇をなぞられ、開いた唇から舌が忍び込み、時間を掛け確かめるように、舌が絡みよりキスは深くなっていく‥‥



「んっ‥んっ‥‥」


「くすっ‥
こういう時は、やらしい顔をしますね‥美紀様は‥‥」


「はぁはぁ‥
遠藤さんだって‥‥」


「私も男ですので‥‥」


唇が触れ合うギリギリでの会話‥
遠藤さんが醸し出す、独特の甘い雰囲気・・・



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