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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ



「気を‥失ってしまったね‥‥」


眠る美紀の額にキスを1つ・・・


少々確信犯的に激しく責めたが、こうも簡単に気を失ってしまうとは・・



(知らぬ間の蓄積疲労‥)


18才の頃は、体力不足で気を失う事が多かったが、傷も拒食症も治って十分に体力がある今、こうも簡単に落ちる理由はそれ1つしか考えられない。



「・・・
言っても無理をするのが美紀の癖・・・」


本人は無意識なれど、一度集中すれば朝になっても気付かない‥
幾ら21才と若くても、そんな事ばかりを繰り返していれば疲労も溜まる。



(能力も実力も確かだと言うのに、どうしてこう焦ってしまうのやら・・)



理由の半分は私のせいなのは分かっているが、こんな無理をして私に追い付こうとしなくても、既に実績は多数。


少々分野が違うとは言え、Little Witchと言えば世界中が一目置く存在。


よく美紀が言っていた"自分の力で私の隣を歩く"
もう十分以上に、隣を歩ける立場も実力も手にしてるのに、何故まだ無理をするのか?


流石に私もそこまでは読めない‥
米国で‥Little Witchをやった事で、美紀の考えを読むのが難しくなってしまった。



「とにかく今は、ゆっくり休む事・・・」


この様子だと、朝まで目が覚める事は無いだろう‥
休息も仕事の内、私も無茶はしたが美紀までとは‥‥


今はただ眠って欲しくて、こんな事を仕掛けた‥
美紀が大切が故に・・・



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