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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機



仕事に米国、パーティーに会談と、めまぐるしい師走を漸く乗り越え、束の間の正月休み。


はっきり言えば、この2つで暇は無く、去年のクリスマスは屋敷に帰って来て、本当に囁かに紀永と2人で懐かしいあのワインを飲んだだけ。


ムードも紀永との甘いクリスマスも何も無し!


紀永の方は、その‥気はあったらしいんだけど、私の方が‥‥爆睡してしまったというオチ。


仕事納め数日前で、本当に余裕が無い程忙しかった‥
で、しっかりした休みがある正月は!‥とは思っているよ・・・





「・・・・・んっ‥」


「・・おはよう美紀?」


「・・・おはよう紀永‥
こんなにゆっくり寝たのって何時振り??」


紀永のベッドで一緒に寝るのも、すっかりお馴染み‥
だって、紀永の腕の中が一番安心出来るから。



「年末働き詰めだったからね‥
休みなんだから、まだ寝ていても良いんだよ?」


「う・・・ん・・・」


もう少し寝たいような、休みなのに勿体ないような‥



「私だって休みだからね‥もう少し寝ようか?」


「紀永も?」


「ああ・・
年に一度くらい、揃って朝寝坊も良いと思うけどね?」


そう言って、紀永はベッドに転がり私を抱き締めて来た。



「うーん‥
やっぱりこれが良いかも‥‥」


「私もだよ美紀」


紀永に抱き締められて二度寝なんて、正月じゃないと考えられない。


でも‥‥
うんん、今は考えたくない‥
ただ紀永のぬくもりを感じて、幸せを感じられたら十分・・・



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