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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第2章 帰国子女の新入社員



「はい、研修の時に人通りは…
配置や独自システムの方は大丈夫です、熊谷課長」


「説明不要なのは助かる…
後、エンジニア部に顔を出さなくて良いのか?」


「どうしてですか?」


「いや‥部長の方は?」


「ああ!
それは別です、向こうは向こう、私は私ですので、行けば逆に渋い顔をされると思います」


長い廊下を歩きながら、隣の熊谷課長と話をして…


やっと此処まで来たよ…
思ってから3年、漸くクラスター本社に入社出来た‥私の1歩を進む為に・・・



「此処が外部プログラミング部だ…」


「はい・・・」


上層階のシステム課、その中の一角に私が配属された外部プログラミング部がある。


新しい環境…
直ぐ慣れるかな?


「・・ちょっと聞いてくれ!」


中に入れば、個人ブースに分かれているシステム課内…
プログラミングが主な仕事だから、個人スペースは当たり前だよね。


熊谷課長の言葉に、仕事をしていた社員が手を止めて、個人ブースから次々と顔を出して来た。



「季節外れだが新入社員だ、外部担当になる…
一言くらい挨拶を……」


「はい・・
倉原美紀と言います、これから宜しくお願いします!」


ペコっと頭を下げて、これで良いかな?


言いたい事、聞きたい事は色々あるだろうけど、それはまた後で…



「倉原君はこのブースを使ってくれ、今日のところは独自システムに慣れる事、これが優先事項だ」


「分かりました…」


そうだった、独自OSなんだよね…
うっかり普通に使う気をしてた‥私にはお馴染みだから。



「えーと…
初めはパスワード登録?」


・・・みたい、基本中の基本だけど‥は言えないし…


パスワードは決めてる、簡単で難しいやつ、やっぱり私にはこれだと思う。


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