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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番



谷村の方は意外や意外、遠藤さんとオリバーさんが共同戦線で追うらしく、私と言えばやる事が無し‥
それは良いよ、仕事でも2人が仲良くしてくれるんだから。


紀永も手回しはするようだけど、今のところは動く気は無し‥
用意は周到に、これが紀永の言い分、一網打尽狙いなのが良く分かる、だって紀永の得意技だもん。


そして私は‥‥ちょっと引っ掛かった事の準備をする程度で、後はする事が無いという‥
倉原美紀じゃ動けない、向こうのリアクションが無い限り。



「倉原サン、これお願い出来ますカ?」


「あっ、はい大丈夫です」


本社内の猫っ被りのオリバーさんに付き合って、只今メインプログラム中‥
仕事はちゃんとやらないとだよ?



「今回倉ちゃんの持ち分多いよね?」


「はぁ‥何故か‥‥
結城さんの方にも行きませんオリバーさん??」


「倉ちゃんほど来ないかなぁ‥
分かりにくいんだよ、あのオリバーさんって人‥
何て言えば良いんだろ?
掴み所が無い‥‥そんな感じ」


「それ分かるかも‥‥」


米国時代の私と同じ、オリバーさんって人を撹乱させるのが上手いから、初めて会った人は大概こんなイメージを持つ。


ついでに言えば、オリバーさんが私ばかりに頼むのは、NASAのプログラムを私が熟知しているという理由‥
正式な仕事だけに、下手な物は返せないのよ、だから私。


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