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冬の桜
第2章 父の豹変
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

バシンッ…

「全くあんたは!!」

「ちょっと、静かにしてください。他の患者に迷惑です!」

バシンッ…

女の人が現れた。

「ごめんなさいね。わかるかな?」
「…。」

視点がやっと合ってきた…

「あぁっ!!派出所の?」
「良かったわ。覚えててくれて。」

ママが、亡くなって暫くして、干した私の下着が幾つか無くなってた時に、相談に乗ってくれた婦警さん。

「で、こっちが、さっきあなたを驚かせた。」
「捜査課の都築二朗、だ。」
「私、どうして?パパは?」
「えーっと、残念ながらお父さんは、亡くなってて…。ひとつ聞いていいかな?」
「あのときの事、覚えてる?」
「はい…。でも…」

私は、その男性の刑事を見た。

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