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イタズラな満月(フルムーン)
第2章 0's moon…プロローグ
「蘇りを手伝うって…やっぱり私死んだの?」
『死んだって言うより死んだのと生きてるののちょうど境目?』
「意味解んないんだけど」
『えっとさ、魂預かり所的な所に届いてるって感じ?』
「死んではないの?」
『まぁ、今はね?』

そう言いながらユトはスッと背筋を伸ばしている。

『とりあえずオレの事、使う?』
「使うって…」
『使うか使わないか、今決めて?』
「…ッ」

答えに戸惑う雅にユトは畳み掛けるように聴いた。

『生きてる間に少しでもやり残したことあるなら、オレのこと使った方が後悔しないんじゃねぇかなって思うけど?』
「…解った。」

そうして雅はユトのことをそっと抱き上げた。胸に抱いたまま雅はユトに話しかけた。

「良く解んないけど、宜しくね?」
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