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イタズラな満月(フルムーン)
第12章 special moon2…星空の記憶
そうしていた時だ。マグノリアは、観覧車を指さした。

「ねぇ、あれ乗らない?」
「観覧車か。4人で乗る?」
「やだぁ、私はクラマ君と2人が良い!だから2人ずつで良いじゃない?」
「だったらオレ、乗らねぇ。」
「え?何で?」
「ごめんね?オレね、高いところ苦手なの。だから観覧車とか、マジ無理」
「ユト…?」
「ふぅん…じゃぁクラマ君行こ!」
「行ってらっしゃぁい!」

そういい手を振るユト。ジュノは何も言えずにニッと笑うユトの後ろで俯いてしまっていた。諦めがちにクラマはマグノリアと一緒に観覧車口に向かっていった。

「ジュノ?何か飲む?」
「…大丈夫…ッそれより…」
「ん?」
「ごめんね?ユト…高いところ好きなのに…」
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