パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第6章 4th moon…新たな出会い

自身の世界であるなら通常の人型であったとしても、人間界では、その姿を維持するには大変なことだった。それが短期間で何度も繰り返されれば、風邪や体調不良にも似た発熱が発作的に生み出される。
ユトは今までこんなにも短期間で人型に変わることはなかった。そのためジェーナも驚いていたのだった。

『とにかく、今夜はここでおとなしくしてるんだね。』
『……』
『ここならあんたが使いすぎた力を数段の早さで戻すことが出来るからね。』
『……』

ふふっと笑いながらもジェーナは、ユトの回復を促すように温かな光を生み出しては、ユトの周りを包み込んでいった。

その頃の雅は、久我の居るはずの店に向かった。しかし、ガラス越しからでも解るかのようにこの日、久我は出勤していなかった。