この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
好きになった人
第4章 冬
泣きながら、笑う詩織を見ていた


試合、終わったみたいね。。。


グラウンドを見ると、片付けを始めている


お父さんと、この後に逢うんですか?


さあ。。。

まだ、決められないの。。。

どうしたらいいと思う?


家に帰るべきだと、言うべきでしょうね。。。

でも、私が詩織さんなら、逢いに行きます

あんなに、優しく笑いかけるお父さんは、見たことがないから。。。騙されてもいいから、逢いに行きます


一瞬、驚いた顔してる詩織の顔が、見えた


逢いに行っても、茉莉ちゃんは、怒らないの?


怒るっていうのとは、違う感じです。。。

ショックだけど、惹かれ逢う二人は責められないし、そんな風に出逢える人達も数少いない中で、出逢えてるのは、羨ましい。。。

私なら、一緒にいられない分、一緒にいられる時間は誰に責められても、一緒にいたいから。。。


そう。。。

ふふっ

今日は、帰るわ

茉莉ちゃん、ありがとう。。。ごめんね。。。?


私を抱きしめていく


茉莉ちゃん、寂しい思いしてるのね。。。

私にも、責任あるね。。。

寂しい時は、ちゃんと、口に出して言わないと壊れちゃうよ。。。


詩織さん?


両親に、甘えたことがない私は、どうしたらいいのかわからない

不思議な感じがする

でも、詩織の匂いが優しく包んでくれる

体が離れていくと、私に笑いかけている


帰ろっか?


ハイ。。。


何となくわかる。。。

詩織のこういう所に、みんな惹かれて、何をしても許してしまうんだろうな。。。

全く、自覚のない行動に、悩まされて振り回されて、忘れられなくなる

陸も、同じだ。。。

傷つけられても、私は許してしまう。。。


じゃあね?


車は、走っていった

電話が鳴る

陸からだ。。。

今日は一緒に帰る約束してた


ハイ。。。


もしもし?俺。。。

今、母さんといた?


うん。。。


何を話してた?


今日は、帰るって。。。


そっか。。。

茉莉、後で、ちゃんと聞かせて?

駅前で待ってるから。。。


わかった

じゃあね?


電話を切り、駅前に向かう。。。

ちゃんと、話してか。。。

無理ね。。。

私が、詩織を責めずに同意したなんて言えない。。。







/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ