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第8章 夏―2.9

ない。。。です


抱きしめられていると、苦しい。。。


病院、行った？


まだ。。。


明日、行けよ？


明日は、病院休みじゃないかな？


おい？

行く気がないだろ？


だって。。。もう、熱ないし？


土曜日は、一緒に行くからな？


まこちゃん。。。？

せっかくの休みの土曜日に、病院なんて、つまらないよ？


ギュッと抱きついていく


っ。。。甘えてもダメだからな？


どうして？


上目遣いに誠を見る


どうしても。。。ダメだ。。。


はあっ。。。離して？


体を離して、押していく


何だよ？


何でもない。。。


リビングに戻り、ビールを飲んでいる誠を見る

食事を出して座りながら携帯を見ていると、携帯を取り上げられた


返してよ？


食事中は、携帯やめろ？


私は、食事中ではありませんよ？


だいたい、何をいつもしてるわけ？


画面を見ると、ゲームの画像が動いている


なんだ、ゲームか。。。？


なんだと、思ったの？


別に？


なんだろう、このやりとり。。。

はっきりしないやりとりに、イライラするし、気持ちが悪い。。。

口を開くのをやめて、無言になる

黙って、テレビを見ると、誠も、黙っている

無言のまま食事が終わり、片付けていく

寝室に入ると、やはり、同じベッドに入る現実がある

端で、固まるように目を閉じる


誠が入ってきて、髪を撫でてくる


またかよ？

そんなに、俺が、イヤ？


イヤじゃないけど、誠、怖い。。。


無理やり、体を引っ張って腕の中に入れていく


何もしない。。。

抱きしめてるだけなら、いいだろ？

だいたい、怖いって何だよ？

傷つくんですけど。。。？

それに、理由は俺じゃなくて、詩織にあるよな？


どうして？


さあな？


気づいてる。。。でも、言わない。。。何で？


顔を上げて、誠を見ると、口角が上がるのが見える


図星。。。だな？


どちらからともなく、唇が重なる

一度重なった唇は、止まらなくなる


んんっ。。。


舌が口内を感じさせてくる

手が、おっぱいに近づいてくるのを捕まえていく


何？


何もしないって？