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第8章 夏―2.9

蓮と一緒に、茉莉を迎えに行く

緊張した感じの茉莉が車に乗せた

病院が違うことに、キョトンとしていたが素直に、ついてきた

この病院は、昔、流産した時に来た

今でも、壁の色、ドアの色は覚えている

総合病院だから、産婦人科と違うためか、警戒は薄れているようだ

勝手に、茉莉の予約もしてある

受付で、尿検査のカップを渡されると、茉莉はキョトンとしていた


え？

私も、検査するんですか？


驚く茉莉の手を握っていく


茉莉ちゃん。。。？

一人で検査するって怖いのよ。。。？

茉莉ちゃんのは、健康診断と変わらない検査だから、一緒に、付き合って？

お願いっ。。。？


目に涙をためて、お願いする

困惑しながら、私を見る


血液検査とかは、嫌ですよ。。。？


もちろんっ

ありがとう？

よかった。。。一人だと、心細くて？


尿検査をして、身長、体重を量っていく

視力検査、聴力検査をしていく

簡単な健康診断を進めていく


レントゲンの検査になり、茉莉の様子をうかがう

妊娠していたら、検査は出来ない


妊娠していたり、可能性はありますか？


看護婦さんに聞かれている


え。。。可能性ですか？


私を見ながら悩んでいる


看護婦さん、この子、妊娠してるかもしれないんです

一緒に検査してもらえますか？


え？

詩織さんっ？それは、ちょっと。。。


茉莉ちゃん、ちゃんと検査してもらおう？

茉莉ちゃんの体が心配なの。。。


でも。。。


この病院は、昔、流産した時に来た病院なの。。。

あんな辛い思いは、茉莉ちゃんにはしてほしくないの。。。


茉莉が後ずさりしていくのを蓮が背中を捕まえて逃げられないようにする


茉莉、逃げるなよ。。。？

ちゃんと検査して？

体が心配だよ。。。


蓮が茉莉を捕まえたまま、話していく

婦人科の扉を開いていく

内診台が見えて、茉莉を引っ張ると、抵抗している

蓮は、入ってこれないが、外にいるから、逃げられないだろう


茉莉ちゃん、内診は初めて？


う。。。ハイ


茉莉の目がうるうるして、涙が貯まっている

カーテンの向こうに入る


怖い？


っ。。。ハイ。。。

やめて？