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好きになった人
第9章 秋ー2
それから先は、長い時間が流れていった

痛々しい姿で、日本に戻ってきた二人の葬儀が終わり、蓮と陸とお父さんとお母さんと、最後の二人の会話を聞いた

...

詩織。。。?


誠、もうこのまま死んじゃうのかな?


大丈夫だよ。。。

ずっと、抱きしめてるから。。。?


私、誠にまだ言ってないことある


病気のこと?


誠は、何でも知ってるのね?


ごめんな。。。?気づいてやれなくて。。。

ずっと一緒にいたのに。。。


っ。。。誠。。。息が苦しい。。。

はあっ。。。まだ、陸にも伝えてない。。。


手紙、残してきたんだろ?

陸は大丈夫。。。

俺達の子供なんだから、大丈夫だよ。。。

俺は、陸を信じてる。。。


っ。。。そうだね。。。

私も、信じてる。。。

蓮も陸も愛してる。。。

蓮と、陸を私に産ませてくれて、ありがとう。。。

次に生まれ変わったら、ゆりさんより誰より先に誠を見つけるね。。。?


詩織、蓮と陸を産んでくれて、ありがとう。。。

俺を父親にしてくれて、ありがとう。。。

病気のことに気づいてやれなくて、ごめんな。。。

でも、先に逝かれなくてよかった。。。

一緒なら、寂しくさせなくていい。。。

次に生まれ変わったら、アイツより先に俺が詩織を見つけるよ。。。

1番に出逢って次こそは、二人で愛し逢おう。。。?


誰よりも先に、逢えるよね。。。?


逢えるよ。。。

必ず見つける。。。

愛してるよ。。。詩織


私も、愛してる。。。


...

音がザアザアと、雑音と悲鳴が聞こえる

二人は、抱きしめあったまま、見つかったらしい

みんな、泣いていた

お父さんが、立ち上がり蓮を連れ出していく


詩織が、何かあったら、引き出しを開けるように伝えてくれって言われてる。。。


え?何で?


アイツ、病気だったんだ

生きられて、あと半年って言われてた

だから、日本には戻れないかもしれないって言ってた


病気。。。?


癌だった

見つかるのが遅すぎた。。。


それで、さっきの会話。。。

っ。。。


蓮が引き出しを開ける

封筒から鍵を出す

鍵で、引き出しを開けると、お父さんの部屋で見た、ジュエリーボックスと同じものが出てきた

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