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忘れられない女性
第3章 見て欲しい

「…ん。。
ごめんないさい、眠っちゃった。。」

眠たげの目をこすりながら言った。

「…。センセ、さっき何で今日会いに来たか聞いたでしょ。
本当はね、センセに見てもらいたいものがあるの。。」

「何だ、英語のエッセイか?」

美紀は女子大で英文科を取っていたから、健太郎は単純にそう思った。

「もっと大切なもの。
だから、ウチに寄って行って?」

「教え子の部屋に上がるのは、マズいだろ。」

「元 教え子、でしょ。
私、もう二十歳なんだよ。。」

美紀は思い詰めた様なそれでいて、何を考えているのか掴めない様な目で
健太郎を見つめている。

健太郎は、このまま美紀の部屋に上がったら
今まで抑えていた気持ちにブレーキが抑えられなくなってしまう様な気がした。

少しの沈黙が続いたが、

すっと美紀の顔が近づき
そして唇に柔らかいキスをされた。

「さっきこうしたかったんでしょ。
センセ、来て…」


起きてたのか…!
美紀からキスされたのと、さっき額にキスしたのがバレていた恥ずかしさで
俺はもう抵抗できる余裕なんかなく美紀に操られるかの様に手を引かれるがまま
部屋に入った。


「ちょっと待っていてね」

美紀はそう言って隣の部屋へ入って行った。

健太郎は、白いソファに座って自分を落ち着かせた。
引っ越して来たばかりと言っていたが、取り敢えず生活できる様な
シンプルですっきりとした部屋だ。
今時の女子大生を思わせる様な、女の子の部屋ではない。


「センセ。。 見て下さい」


美紀の声がする方を振り返ると

薄ピンク色のシルクやレースで作られた
セクシーな膝上丈のキャミソールランジェリー姿で立っていた。


「大人になった私をちゃんと見てもらいたいの」


俺は、そんな夢にも見た美紀の姿に見とれ
思わずソファから立ち上がって
その姿の美紀を抱きしめた。

「とっても綺麗だよ、… 美紀。。」

俺はもう、糸がプツンと切れた様に、夢中になってキスをした。

そして、今まで我慢していたものが爆発した。


















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