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愛憎
第19章 キス
大袈裟に断った日から、三日間、誠は、部活を休み何かやっている様だった。


萌は

(どうしたんだろ…まこちゃん…)

と、誠を気にしたが、

(知らない知らない知らない!!!)

そう葛藤した。




ゆう先生に、
『大袈裟にいらないと言いなさい。』
と言うのを守り、

誠が毎日にこにこ笑いながら、挨拶してくるのに
冷たく、

「…はよ」

と言う日々。

毎日、「ノート書き直して来たから!」

そう言われて

初日、大袈裟に言って、辛くて仕方がなくて、

「ごめん、大丈夫だから」

萌はそう言う様に留める様になった。


それでも、しゅん…と自分の席に戻る誠に

ズキン…

胸が痛んだ。


あの日から二週間経っていた。


誠に対する接し方に心が限界だと叫んでいる。

学年30位以内にしろと言われ、勉強するが

(わかんないとこだらけ…)

萌は項を垂れる。



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