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愛憎
第8章 引き出された欲望
時間は少し遡る。

ピチョン…
風呂場の水の音が聴こえる。

萌の背後に痴漢が入る状態で、萌達は風呂に入っていた。

先ほど思いっきり吸われたせいで、萌のあそこはうずうずとしている。

目隠しで何も見えない中、制服越しでしか感じなかった硬いモノがお尻に直接当たっている状態に胸が高鳴り止まらない。

ピトッと体が密着しており、痴漢はやわやわと両胸を刺激する。

(もっと刺激して欲しい…)

エレベーターと風呂のお湯を入れていた時のキスで引き出された欲望は、落ち着くどころか、萌の頭を支配していた。

「萌ちゃん、すごい可愛くなったね…」

痴漢は耳元で囁く。

「そ、そんな事ないです…」

「でも、モテない?
僕が朝ココを毎日触ってるせいか、凄く艶が出て来た…」

トントンと、萌のクリトリスを軽く叩く。

確かに、最近告白を受ける事が多くなった。

痴漢に遭ってるし、イカされている現状に
付き合ったら相手はどう思うのだろう…と思ったし

見ず知らずの人と付き合うと言う事をあまりしたくない為、交際は断っていた。

「ホント〜?」

乳首をグリグリと摘まみ出す。

「はぁ…ん…」

「この声も、この体も、心も、自分の物にしちゃいたいくらいだよ…」

首筋をチュッチュッとキスをしながら、脇腹辺りをサワサワとする痴漢に

「もっと刺激が欲しい…」

ふと漏らしてしまった自分の本音に

(しまった!)

と、思った時にはもう既に遅かった。


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