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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第2章 憧れの……
長めのスカートで守られている彼女の白い太ももが…弾んだ拍子にチラリと覗いた。
「そ…ういえばさ、…っ…ケーキバイキングってどんな所か知ってる?」
「ケーキバイキング?」
「そう」
慌てたことを誤魔化そうと、咄嗟に花菜が選んだ話題はケーキバイキング。
それは高校の同級生たちがトイレで話していたからだが、田舎出身の彼女にはどういう所か想像できない。
物知りな兄なら知っているだろう。
いや、正直、それほど興味はなかったけれど。
「どこで聞いたんだい?」
「学校。…クラスの女の子たちが、帰りに寄ろうって話してたの」
「……」
「べつに一緒に行きたかったとかじゃなくて! 興味があるわけでも…っ…ないし。下校時の寄り道はダメだって先生も言ってるしさ…!!」
興味なんてない。
自分も行きたかったとか、そういうつもりで話しているんじゃない。
誰に問いつめられているわけでもあるまいに、花菜は勝手に弁解を始めた。