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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第6章 助けて…お兄ちゃん

飛び出しそうなほど拍動する心臓。

このままじゃあ爆発する。


──イヤだ


「いやぁ‥!!!」


苦しい


「…ぅぁ」


爆発の予兆が波となり全身に広がる。

爪先が丸まり、自身の腰が小刻みに暴れる。

「──…!?」

限界が来る──

それまで途切れ途切れだった彼女の喘ぎは、これをきっかけに口火を切ったかのように激しくなった。

もう、堪えようがなかった──。




「…あああ!──‥ッ…いやだ!や…だ…!!‥‥アっ!ぁぁっ……あああー!」

四人分の手に抑えられた身体は完全に自由を失い、為されるがまま。

「いやだぁ!!……こんな の、やだ…──アっ!!」

ブーンと不気味な振動音が止むことはなく、ショーツの上から突起を揺さぶる。

いくら彼女が泣き叫んでも変わらない。

「あれ? もうイッたか?」

「さぁなー」

「どっちにしろ止めねぇけど。ほんとエロいわぁこの女。興奮する」

ぐりぐりとさらに強く押し付けられ、骨にまで伝わった振動がその奥にある子宮を震わす。

「じゃ、今から連続絶頂タイムな」

「…ハァっハァっ‥─ひ、…止めっ‥止めて!これぇ……止めてぇ…‥あ、あ‥ッッ」

「好きなだけイけば?」

「…あああ…、アっ! こんなの…ッ…ダメ…!! だ──めぇ……!!」

「おっ、また跳ねた」

「あ…あああー‥…!」



ブブブ...!



「…アっ!‥ああー!!…っ…──たす けて」



助けを願う花菜は、その目を──

窓辺の机で寝転ぶ不破に、向けたりはしない。

彼女が頭の中で最後にすがったのは、大好きな兄の姿だった。




お兄ちゃん


お兄ちゃん…!


お願い、助けて


助けてよ───










──




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