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友達のままがいい
第3章 過去(中学生)…
一昨日、彼の家から帰った私は、小学生の時に仲が良かった友達に連絡を入れる。
理由は言わずに次の日のお昼に私の家に集まるようにと。
奇跡的に全員が集まれた。
彼を取り巻く今の環境をみんなに詳しく話す。
昨日彼が話した気持ちも。
同じ中学の4名は当然ながら知っていること。
私立中学に行った2名は驚いていた。
そしてその2人に私たちは説教をされてしまう。
どうして傍にいてあげないのか。
どうして声をかけてあげないのか。
どうして信じてあげないのか。
どうして彼の気持ちを知ろうとしないか。
どうして…
どうして…
そして、学校が違うからと連絡しなかった自分たちを責めた。
私たちは泣いた。
彼を思って、自分たちの愚かさを泣いた。
「生きていてくれてよかった…」
誰かがつぶやいた言葉にぞっとした。
大人にとっては些細な出来事かもしれない。
だけど小さな世界で生きている私たちにとって、友達とのいざこざは生死に関わる重要なことでもある。
「明日…みんなで迎えに行こう」
みんなが落ち着いた頃誰かが言った。
誰が言い出したんだろうか。
覚えていない。
だけど誰も何も言わず賛同する。
私立組も少しなら遅刻しても構わないから迎えに行きたいと言ってくれる。
彼の朝の支度と、私立組に遅刻してほしくなかった私たちは月曜日の朝6時に彼の家の前で落ち合うことを決めた。
そして誰一人かけることなく集まった。
理由は言わずに次の日のお昼に私の家に集まるようにと。
奇跡的に全員が集まれた。
彼を取り巻く今の環境をみんなに詳しく話す。
昨日彼が話した気持ちも。
同じ中学の4名は当然ながら知っていること。
私立中学に行った2名は驚いていた。
そしてその2人に私たちは説教をされてしまう。
どうして傍にいてあげないのか。
どうして声をかけてあげないのか。
どうして信じてあげないのか。
どうして彼の気持ちを知ろうとしないか。
どうして…
どうして…
そして、学校が違うからと連絡しなかった自分たちを責めた。
私たちは泣いた。
彼を思って、自分たちの愚かさを泣いた。
「生きていてくれてよかった…」
誰かがつぶやいた言葉にぞっとした。
大人にとっては些細な出来事かもしれない。
だけど小さな世界で生きている私たちにとって、友達とのいざこざは生死に関わる重要なことでもある。
「明日…みんなで迎えに行こう」
みんなが落ち着いた頃誰かが言った。
誰が言い出したんだろうか。
覚えていない。
だけど誰も何も言わず賛同する。
私立組も少しなら遅刻しても構わないから迎えに行きたいと言ってくれる。
彼の朝の支度と、私立組に遅刻してほしくなかった私たちは月曜日の朝6時に彼の家の前で落ち合うことを決めた。
そして誰一人かけることなく集まった。