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契約的束縛ー羞恥公開調教
第10章 美波の心



濡れた服を着替え、薬箱を持って美波の部屋に戻って来て見れば。



(眠って、しまいましたか・・)


あれだけの快楽に耐えたのだから、躰は疲弊していて当たり前。



(眠っているのならば・・・)


しっかり仰向けに美波を寝かせてから、私はある行動を取る。



「美波、貴女に傷など似合わない」


美波の手を取り、薬箱の中から針を1本取り出した。



(・・これが美波の為・・)


その針を持ち、美波の指先にほんの少しだけ針を刺す。



「・・んっ・・」


少々の痛みに軽く躰が揺れたが、眠りは深いようで、目を覚ます気配は無い。



「・・・・ぺろっ・・」


針を刺した場所から、赤く小さな血の玉が出来る。
それを私は、舌でペロッと舐め取った。



「・・・はぁ・・・」


やはり躰が熱くなる。
美波の血に私の中の私が反応する、だが不快ではない。


そして、そっとガーゼを外して、こんな事をした目的の行動に移る。



「・・・美波・・・」


傷に合わせて、一度だけツーっと唇を舌を這わせる。



「・・・これで・・・」


傷は大丈夫でしょう。
剥がしたガーゼの代わりに新しいガーゼを張り、私は美波のベッドから離れた。



(それにしても・・・いえ、今は考えない方が良い・・・)


照明を落とし、私は美波の部屋を後にする。
まだ熱い躰を、少しだけ持て余しながら・・・・・



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