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第24章 男達の心と覚悟

「・・・
１人じゃ、ないんですよ、仁科さん・・・」


見てる私の方が辛くて、思わず私は‥‥仁科さんに抱き付いた！！



「仁科さん泣かないで‥
此処には私も、みんなも居るんですから！」


「美波‥‥
ですが、今回の事は私の判断ミスです‥
主催が狙われていると分かっていたのに、様子見で留めた私のミス・・・」


「誰だって見誤る時があります、勿論仁科さんにだって‥
私やみんなは、そんなに頼りないですか？」


「そんな事は言っていません‥
私は此処が、全員好きで信用しています、ずっと私という存在を隠していたかったくらいに・・・」


「・・・
信用しているんだったら、隠す必要なんてあるんですか？
それは私だって、あの姿を見られるとなったら抵抗がありますけど‥
でも、必要だったらみんなに見せるとは思います」


仁科さんは、ずっと仁科悠人で居たいと言った。
だけどそれは、隠している仁科さんの部分も入れて、仁科悠人って事だよ？


どちらの仁科さんも仁科さん、私達が知っている仁科さんは、１人しか居ないもの。



「・・・
美波の方が、私より何倍も心が強いという事を、忘れていましたね」


「・・・私？？」


「ええ‥‥
美波が一番心が強い、それを忘れていました駄目ですね私は‥
・・・主催を待ちながら、本郷さんと宮野に話をします」


顔を上げたら、吹っ切れたような表情の仁科さんが居る。


これで良かったと思う、今更隠し事なんて無い方が良い、だってみんな信用している仲間なんだから・・・・・