パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第27章 それぞれの道

「ああ‥‥」


「勿論！！」


皆それぞれの選択。
日本に留まれず、なおかつ本部遺跡にも連れて行けないとなれば、バラバラになるのは仕方が無い事‥‥今は。



「そう言えば、仁科と美波はどうするんだ？」


「私はヨーロッパへ‥
元々そっちですし、私は苦労しませんよ？」


「私もヨーロッパ、一番良いかなって‥」


「・・・・・」


美波は敢えて私と一緒とは言わなかった。
多分に、本郷さんと宮野に気を使っての事。



「これで本当に全員バラバラか、寂しくなるな」


「・・数年掛かっても、私がまた全員を集めます、日本に絶対に！」


「またみんな一緒が良いです‥
例え４人でも、みんな仲間ですから」


日本に‥‥それが私の今の目標。
４人でも一緒に、美波の願いは叶えてあげたい。



「じゃ、俺達は仁科を待てば良いんだよな？」


「ええ‥
絶対にどうにかしますから宮野」


「暫くアフリカで休養と思うか‥」


「まあ、あまり野生動物を捕まえて、悪目立ちしないで下さい本郷さん？」


「どちらかと言えば、保護に回りたいぞ俺は‥」


「くすっ‥
大きな勘違い」


「そのようですね」


密航準備が終わるまでの間、私達はやはり支部内で４人一緒に行動。
暫く離れ離れ‥‥そんな思いからか、誰１人離れて行動しようとも思わなかったらしい。


そんな私も、必要以外はみんなから離れなかったが・・





そして絶対に日本に戻って来る。


それが私達４人が決めた約束。



・・また日本でみんな一緒に・・



美波の思いと私達の願いを胸に、それぞれが別に旅立つ事になる。



日本から海外へ遠く異国へと・・・・・