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第3章 望んだ契約

逃げたい


　 逃げたい


　 　 逃げたい！！



私は逃げたいの、この地獄の環境から・・・




私は八神美波(ﾔｶﾞﾐ ﾐﾅﾐ)


短大を卒業し、アパレル関係に就職して、それなりに上手くやってたとは思う。


そういう業界だもの、やっぱりオシャレは必要、ヤボったい格好なんて直ぐ裏方に回される、だから少しだけ奮発してブランド服なんかを購入してた。


だけど、ブランドショップで私と同じ店員さんにちやほやされ、沢山服を買うのは最高に気持ちが良い、早く言えば衝動買い。


エステにネイル、そしてブランド服に身を包み、私は有頂天になっていた。


気付いたら、衝動買いの請求書の山‥‥それも何社も・・・


それを精算しようと更に金融会社に手を出し、雪だるま式に借金は増え、働いている会社にまで催促の電話が来る始末。


結局会社に居れなくなり、私はアパレルメーカーを辞めて、派遣そしてフリーターと見事な転落人生。


まだ２５だよ私、それなのに借金地獄で身動きが出来ないこの状況。